
『ハイキュー!!』は集英社の『週刊少年ジャンプ』にて2012年12号から2020年33・34合併号まで連載された古舘春一さんによる、高校バレーボール漫画です。
物語は小柄ながら驚異的な跳躍力を持つ日向翔陽と天才セッターの影山の出会いから始まり、青葉城西や白鳥沢、稲荷崎、音駒、鴎台といった強豪校との試合を通して、二人が大きく成長していきます。
さらに『ハイキュー!!』の物語は高校時代だけでは終わりません。
春高での敗退後、高校を卒業した日向はブラジルへ渡ってビーチバレーを経験し、日本へ帰国したあとはプロ選手になります。そして、かつて同じ烏野高校で戦った影山と再びネットを挟んで対決することになるのです。
この記事では、『ハイキュー!!』のあらすじをネタバレありで振り返りながら、主要登場人物や声優、日向と影山の変人速攻、春高の結果、小さな巨人の正体、音駒との「ゴミ捨て場の決戦」、鴎台戦、ブラジル修業、プロ入り、そして最終回まで分かりやすく紹介します。
「途中まで読んだけれど、最後がどうなったのか知りたい」という方も、日向と影山の長い物語を順番に見ていきましょう。
※ここからは原作漫画45巻・最終話までの重大なネタバレを含みます。
記事のポイント
- 日向と影山の出会いから春高までのあらすじを
- 青葉城西・白鳥沢・音駒・鴎台との試合結果
- 日向のブラジル修業とプロ入り後の二人動向
- 原作45巻・最終話までの結末をネタバレ
『ハイキュー‼︎』のあらすじをネタバレありで紹介!烏野高校と物語の基本

- あらすじの概要
- 主要登場人物
- アニメ『ハイキュー!!』の主要キャラクターの声優
- 日向翔陽と影山飛雄はなぜ同じチームになった?
- 日向と影山の「変人速攻」
- 烏野高校は青葉城西と白鳥沢に勝った?
- 烏野高校は春高でどこまで勝った?
- 「小さな巨人」の正体
あらすじの概要

主人公の日向翔陽は、テレビで春高バレーの中継を見たことをきっかけに、烏野高校で活躍していた小柄な選手「小さな巨人」に憧れます。
自分もバレーボール選手を目指しますが、中学校には十分な部員がいません。
それでも仲間を集め、中学3年生でようやく公式戦へ出場します。
そこで日向の前に立ちはだかったのが、圧倒的な技術を持つ北川第一中学のセッター・影山飛雄でした。
日向のチームは影山のチームに敗れますが、日向はいつか影山を倒すことを誓います。
ところが、憧れの烏野高校へ進学すると、そこには影山の姿がありました。
倒したかった相手と、今度は同じチームで戦うことになったのです。
最初は衝突ばかりしていた二人ですが、日向のスピードと跳躍力、影山の高精度なトスを組み合わせることで強力な速攻を完成させます。
烏野高校は青葉城西との敗戦などを経験しながら成長し、再び宮城県予選へ挑戦。
青葉城西との再戦を制し、決勝では絶対的エース・牛島若利を擁する白鳥沢学園高校と激突します。
激戦の末に白鳥沢を破った烏野は、ついに春高全国大会への出場権を手にしました。
全国では稲荷崎高校、音駒高校などの強豪と対戦。そして準々決勝では星海光来を擁する鴎台高校と戦うことになります。
しかし物語は、春高で終わりません。
高校卒業後の日向はブラジルへ渡り、ビーチバレーを通してさまざまな能力を磨きます。
そして日本へ帰国するとプロの世界へ。
かつて最強の味方だった影山と、再び「敵」としてコートで向き合うことになります。
主要登場人物

日向翔陽
本作の主人公です。
身長では大型選手に及ばないものの、高い身体能力と跳躍力、スピードを武器にしています。
最初はスパイクへの強い憧れが目立ちますが、物語を通してレシーブや状況判断など幅広い能力を身につけていきます。
高校卒業後にはブラジルでビーチバレーを経験し、さらに万能な選手へ成長します。
影山飛雄
日向の最大のライバルであり、烏野高校では大切なチームメイトとなるセッターです。
非常に高い技術を持ち、中学時代には「コート上の王様」と呼ばれていました。
日向と出会ったことで、セッターとしても一人の選手としても変化していきます。
月島蛍
烏野高校1年生のミドルブロッカーです。
冷静な性格で、当初はバレーに対してどこか距離を置いていました。
しかし、強豪との戦いや仲間との交流を通して、バレーボールに本気になる瞬間が訪れます。
澤村大地
烏野高校男子バレー部の主将です。
チームを精神面でもプレー面でも支える存在で、安定したレシーブ力も大きな武器です。
菅原孝支
3年生のセッターです。
影山が正セッターとなったあともチームを支え、状況に応じてコートに入り流れを変える重要な役割を担います。
西谷夕
烏野高校のリベロです。
高い守備力を持ち、「烏野の守護神」としてチームの後方を支えます。
東峰旭
烏野高校のエースです。
強烈なスパイクを武器に、日向たちの先輩として攻撃を支えます。
物語にはこのほか、及川徹、岩泉一、牛島若利、孤爪研磨、黒尾鉄朗、木兎光太郎、宮侑、星海光来など、ライバル校にも魅力的な選手が数多く登場します。
アニメ『ハイキュー!!』の主要キャラクターの声優
アニメ『ハイキュー!!』では、烏野高校をはじめとする個性豊かなキャラクターを多くの声優が演じています。
主要キャラクターと声優は次の通りです。
日向翔陽:村瀬歩さん
影山飛雄:石川界人さん
澤村大地:日野聡さん
菅原孝支:入野自由さん
田中龍之介:林勇さん
東峰旭:細谷佳正さん
西谷夕:岡本信彦さん
月島蛍:内山昂輝さん
山口忠:斉藤壮馬さん
清水潔子:名塚佳織さん
孤爪研磨:梶裕貴さん
黒尾鉄朗:中村悠一さん
及川徹:浪川大輔さん
牛島若利:竹内良太さん
宮侑:宮野真守さん
アニメ版のキャストやシリーズ情報については、アニメ『ハイキュー!!』公式サイトで確認できます。
日向翔陽と影山飛雄はなぜ同じチームになった?

日向と影山が同じチームになった理由は、二人とも烏野高校へ進学したためです。
中学時代の二人は対戦相手でした。
日向にとって影山は、中学最初で最後の公式戦で自分たちを圧倒した「倒したい相手」です。
そのため烏野高校で影山と再会したとき、日向は驚きます。
しかし、ここから『ハイキュー!!』のおもしろい関係が始まります。
日向は驚異的なスピードや跳躍力を持っていますが、物語開始時点では技術的に未熟でした。
一方の影山は、ボールを正確な場所へ送る高いセッティング技術を持っています。
つまり、日向だけでも影山だけでも完成しない攻撃が、二人が組むことで可能になったのです。
しかも二人は仲の良い親友というより、同じチームにいても常に競い合うライバルです。
「味方でありながらライバル」という関係が最後まで続いていくことが、『ハイキュー!!』の大きな魅力になっています。
日向と影山の「変人速攻」
日向と影山を象徴する攻撃が、いわゆる「変人速攻」です。
初期の速攻では、日向が目をつぶった状態でも、影山が日向の打点へ正確にボールを合わせます。
日向は自分でボールを細かく狙うというより、持ち前のスピードと跳躍力を最大限に生かし、影山のトスを信じて跳ぶわけです。
相手ブロッカーにとっては非常にタイミングを読みづらく、烏野の大きな武器になります。
ただし、二人はこの攻撃を完成形とは考えません。
日向自身が空中でボールを見て戦えるようになりたいと考えたことで、速攻も進化していきます。
ここが重要です。
『ハイキュー!!』では、最初から完成された必殺技を使い続けるのではなく、対戦相手に研究され、失敗し、それを乗り越えながら技術を更新していきます。
変人速攻も、日向と影山の成長そのものを表すプレーなのです。
烏野高校は青葉城西と白鳥沢に勝った?

結論からいうと、烏野高校は最終的に青葉城西にも白鳥沢にも勝利しています。
ただし、青葉城西には最初から勝てたわけではありません。
インターハイ宮城県予選では、及川徹を中心とする青葉城西に敗れます。
この敗北は日向や影山だけでなく、烏野全体に大きな悔しさを残しました。
その後、春高宮城県代表決定戦で再び青葉城西と対戦します。
前回の敗北を経験した烏野は成長した姿を見せ、激戦の末に青葉城西を破りました。
そして決勝で待っていたのが白鳥沢学園高校です。
白鳥沢には全国トップクラスのエース・牛島若利がいます。
烏野は牛島の強烈な攻撃に苦しめられながらも総力戦で対抗し、5セットに及ぶ激戦を制して春高への切符をつかみました。
青葉城西へのリベンジ、そして白鳥沢撃破という流れは、烏野が全国レベルのチームへ成長していく重要な過程になっています。
烏野高校は春高でどこまで勝った?

烏野高校は春高全国大会でベスト8まで進みます。
全国大会ではまず椿原学園高校に勝利。
続いて、優勝候補の一角である稲荷崎高校と対戦します。
宮侑・宮治の「宮兄弟」など強力な選手を擁する稲荷崎に苦戦しますが、烏野は激戦を制しました。
3回戦では、長年公式戦での対戦を目指してきた音駒高校と激突します。
これが「ゴミ捨て場の決戦」です。
烏野は音駒にも勝利し、準々決勝へ進出。
しかし、星海光来を擁する鴎台高校との試合中、日向が体調不良によってコートを離れることになります。
烏野は最後まで戦いますが、鴎台に敗れて春高から姿を消しました。
つまり、日向が1年生だった年の烏野高校は、全国制覇したわけではありません。
「全国大会で優勝して終わる」という王道の展開にしなかったところも、『ハイキュー!!』らしさを感じる部分です。
「小さな巨人」の正体
日向がバレーボールを始めるきっかけになった「小さな巨人」。
その人物は、烏野高校男子バレー部の元選手・宇内天満です。
日向はテレビで春高に出場していた小柄な烏野の選手を見て、自分も身長が低くても高い場所で戦えるかもしれないと憧れを抱きました。
その憧れが、日向を烏野高校へ向かわせる原動力になります。
ところが日向自身は、成長するにつれて「小さな巨人」という称号だけを追い続ける選手ではなくなっていきます。
鴎台戦では、小柄ながら高い技術を持つ星海光来とも出会います。
日向は、自分がエースとして「小さな巨人」になることだけではなく、相手の注意を引きつけて仲間を生かす「最強の囮」という自分自身の役割にも価値を見いだしていきます。
憧れから始まった日向が、自分だけのプレースタイルを見つけていく。
ここは『ハイキュー!!』全体を通して見ると、とても大切な成長のひとつです。
『ハイキュー‼︎』のあらすじを最終回までネタバレ解説!日向と影山のその後
- 春高の音駒戦「ゴミ捨て場の決戦」の結末
- 烏野は鴎台になぜ負けた?
- 高校卒業後の日向はなぜブラジルへ行った?
- 日向と影山はプロでどのチームに所属した?
- 日向と影山のプロでの直接対決はどちらが勝った?
- 『ハイキュー‼︎』の最終回
- ハイキューは全何巻・何話?
- 筆者個人の感想
- まとめ:ハイキューのあらすじをネタバレ解説

春高の音駒戦「ゴミ捨て場の決戦」の結末
烏野高校と音駒高校には、長年にわたる特別な関係があります。
烏野の烏と音駒の猫。
両校の対戦は「ゴミ捨て場の決戦」と呼ばれ、公式戦の全国大会で戦うことは、先輩たちから受け継がれてきた大きな目標でした。
そして春高3回戦で、ついにその夢が実現します。
音駒の中心人物の一人が、孤爪研磨です。
研磨は相手をよく観察し、日向の動きを封じるための戦術を組み立てていきます。
日向にとっても、単純に高いブロックを突破すればよい試合ではありません。
自分の行動を読まれ、自由を奪われる苦しい戦いになります。
それでも日向と烏野は攻撃の選択肢を広げ、音駒の守備に立ち向かいます。
最終的には烏野が音駒を破り、準々決勝へ進出しました。
しかし、この試合で印象的なのは勝敗だけではありません。
長年実現できなかった公式戦での「ゴミ捨て場の決戦」がようやく実現し、日向と研磨も本気で勝敗を競い合いました。
敵を倒して終わりではなく、「もっとこの試合を続けたい」と感じさせるところに、『ハイキュー!!』らしいスポーツ漫画としての魅力があります。
烏野は鴎台になぜ負けた?
音駒に勝った烏野が準々決勝で対戦するのが、星海光来を擁する鴎台高校です。
星海は日向と同じく小柄ながら、攻撃だけでなくサーブやレシーブなど幅広い能力を持つ選手。
さらに鴎台は強力なブロックを武器としています。
日向は試合の中で大きな成長を見せますが、重大な問題が起こります。
体調不良によって、日向がコートを離れることになったのです。
それでも烏野の試合は続きます。
仲間たちは日向がいなくなったあとも鴎台と戦いますが、最終的に敗退しました。
ここで大切なのは、「日向がいなかったから負けた」と単純化しないことです。
鴎台そのものが非常に完成度の高いチームであり、烏野は最後まで戦ったうえで敗れています。
一方で日向にとって、体調管理を含めて自分の身体を守ることも競技を続けるために必要だと知る、大きな経験になりました。
この敗北は物語の終わりではありません。
むしろ、日向がその先へ進むための重要な出発点になります。
高校卒業後の日向はなぜブラジルへ行った?
高校卒業後、日向はすぐに日本のプロチームへ進むのではなく、ブラジルへ渡ります。
目的はビーチバレーを経験し、自分自身の総合的な能力を高めることでした。
ビーチバレーは基本的に少人数でプレーするため、インドアのバレーボール以上に一人の選手が幅広い役割をこなす必要があります。
さらに砂の上では動きづらく、屋外なので風などの影響も受けます。
高校時代の日向は、スピードや跳躍力、囮としての能力が大きな武器でした。
一方、ブラジルでの経験を通して、レシーブ、トス、状況判断などを含めた総合的な力を磨いていきます。
43巻では、卒業後の日向がブラジルへ渡り、ビーチバレーで修業する姿が描かれています。
そして帰国した日向は、かつてとは比べものにならないほど多彩なプレーができる選手へ成長していました。
高校時代に身につけたものを捨てたのではありません。
「最強の囮」として培った能力に、新しい技術を積み重ねた結果なのです。
日向と影山はプロでどのチームに所属した?
日本へ戻った日向は、VリーグのMSBYブラックジャッカルに加入します。
一方、影山はシュヴァイデンアドラーズに所属しています。
ここでおもしろいのが、それぞれのチームメイトです。
MSBYブラックジャッカルには、木兎光太郎や宮侑、佐久早聖臣など、高校時代に別々の学校で戦っていた選手たちが集まっています。
一方のシュヴァイデンアドラーズには、影山のほか、牛島若利や星海光来などが所属しています。
高校時代には敵だった選手が味方になり、かつて味方だった日向と影山が敵になる。
この関係の変化が、プロ編のおもしろさです。
そして日向は、高校時代に比べて明らかにプレーの幅が広がっています。
影山のトスがなければ力を発揮できなかった初期の日向とは違い、自分自身で試合のさまざまな局面に対応できる選手へ成長しています。
日向と影山のプロでの直接対決はどちらが勝った?
プロになった日向と影山は、MSBYブラックジャッカルとシュヴァイデンアドラーズの試合で再び対決します。
この試合では、高校時代に登場したトップクラスの選手たちが数多く集まり、作品の集大成ともいえる戦いが描かれます。
日向はブラジルで身につけた経験を生かし、スパイクだけではなくレシーブやトスなど多彩なプレーを披露します。
影山も世界レベルを見据えたセッターとして成長していました。
試合の結果は、日向が所属するMSBYブラックジャッカルの勝利です。
ただし、これで「日向が影山より上になった」と決着したわけではありません。
二人にとって勝負は一度きりではなく、これからも続いていくものとして描かれています。
中学時代には影山に完敗した日向。
高校では同じチームで戦い、プロでは再びネットを挟む。
この長い関係があるからこそ、プロでの再戦には大きな意味があります。
『ハイキュー‼︎』の最終回
『ハイキュー!!』の最終話は第402話「挑戦者たち」です。
最終回では、日向と影山の物語が高校時代だけで終わらず、さらに世界へ広がっていきます。
プロの舞台で対戦した二人は、その後もバレーボール選手として歩み続けます。
かつて日向は、影山を「倒したい相手」として追いかけていました。
ところが高校ではチームメイトになり、全国を目指して一緒に戦いました。
その後は再び対戦相手となり、さらに世界を舞台に活躍する選手へ成長していきます。
最終話の重要なポイントは、どちらか一人を「最終的な勝者」として終わらせていないところです。
日向も影山も、そこで完成したわけではありません。
二人は最後まで、さらに強くなろうとする「挑戦者」として描かれます。
『ハイキュー!!』という作品は、全国大会優勝だけをゴールにした物語ではありません。
試合が終わっても、学校を卒業しても、その先に新しいバレーボールがある。
そんな未来を感じさせる結末になっています。
ハイキューは全何巻・何話?
原作漫画『ハイキュー!!』は全45巻で完結しています。
最終話は**第402話「挑戦者たち」**です。
最終45巻には第394話から第401話、そして最終話が収録されています。
そのため、日向と影山の物語を最後まで知りたい場合は、原作45巻まで読むことで結末を確認できます。
一方、アニメ版は原作と進行状況が異なります。
テレビアニメは2014年からスタートし、第4期『ハイキュー!! TO THE TOP』まで制作・放送されています。
その後、2024年に『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』が公開され、烏野高校と音駒高校の春高3回戦が映像化されました。
そして2026年10月現在、続編となる**『劇場版ハイキュー!! VS 小さな巨人』が2027年公開予定**です。
こちらでは、日向翔陽たちの烏野高校と星海光来を擁する鴎台高校による春高準々決勝が描かれることが公式発表されています。
さらに同じく2027年には、梟谷学園高校VS狢坂高校を描くスペシャルアニメ「ハイキュー!! バケモノたちの行くところ」も公開予定です。
アニメの最新情報については、アニメ『ハイキュー!!』公式サイトや『劇場版ハイキュー!! VS 小さな巨人』公式ページで確認できます。
原作とアニメでは到達している地点が違うため、最終回まで一気に知りたい方は原作漫画、映像で試合を楽しみたい方はアニメ・劇場版というように分けて考えると分かりやすいですよ。
筆者個人の感想
個人的に『ハイキュー!!』を読んで特に印象に残るのは、「主人公が全国大会で優勝して終わる」という分かりやすい成功物語だけにしなかったところです。
日向たちは春高で負けます。
しかも日向は、大切な鴎台戦の途中で体調不良によってコートから離れることになりました。
スポーツ漫画としては、とても悔しさの残る展開ですよね。
でも、その悔しさがあるからこそ、ブラジルで成長した日向が日本へ戻ってきたときの姿がより印象的に感じられます。
また、『ハイキュー!!』は対戦相手を単純な悪役として描かないところも魅力だと思います。
及川、牛島、研磨、黒尾、木兎、宮侑、星海など、それぞれにバレーボールへの思いや目標があります。
試合を読み進めているうちに、「烏野に勝ってほしいけれど、相手チームにも負けてほしくない」と感じた方も多いのではないでしょうか。
そして最終回まで読むと、日向と影山の関係もきれいにつながります。
中学では敵。
高校では仲間。
プロでは再び敵。
さらにその先でも二人はバレーボールを続けていきます。
勝敗だけではなく、「バレーボールを続けること」そのものを大切に描いている点が、『ハイキュー!!』が長く愛される理由のひとつではないかと感じました。
まとめ:ハイキューのあらすじをネタバレ解説
『ハイキュー!!』のあらすじをネタバレありで振り返ると、日向翔陽が「小さな巨人」に憧れて始めたバレーボールが、やがて世界へとつながっていく壮大な成長物語だったことが分かります。
中学時代に影山飛雄に敗れた日向は、烏野高校でその影山と再会。
二人は反発しながらも「変人速攻」という大きな武器を作り、青葉城西や白鳥沢といった強豪に挑んでいきます。
白鳥沢を破って春高へ進んだ烏野は、稲荷崎との激戦を制し、音駒との念願の「ゴミ捨て場の決戦」にも勝利しました。
しかし準々決勝の鴎台戦では、日向が体調不良で途中退場。
烏野は敗れ、日向が1年生だった春高はベスト8で終わります。
それでも日向の物語は終わりません。
高校卒業後はブラジルへ渡ってビーチバレーを経験し、日本へ戻るとMSBYブラックジャッカルへ加入します。
一方の影山はシュヴァイデンアドラーズで活躍しており、かつての最強コンビはプロのコートで再び敵として対戦しました。
そして原作全45巻・最終話「挑戦者たち」まで読むと、日向と影山が高校バレーという枠を越え、さらに大きな舞台へ進んでいくことが分かります。
『ハイキュー!!』は、「小柄な主人公が全国優勝を目指す」というだけの物語ではありません。
日向と影山、烏野の仲間たち、そして音駒、青葉城西、白鳥沢、稲荷崎、鴎台などのライバルたちが、勝利と敗北を繰り返しながら成長していく作品です。
最終回まで知ったあとに第1話から読み返すと、中学時代には敵だった日向と影山の関係や、「小さな巨人」「最強の囮」といった言葉の意味も違って感じられるはずです。
初めて読む方はもちろん、一度最後まで読んだ方も、日向と影山の始まりからもう一度追いかけてみてはいかがでしょうか。


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